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ゴダール監督が死去 ヌーベルバーグの巨匠

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【パリ=共同】1960年公開の代表作「勝手にしやがれ」でフランス映画界にヌーベルバーグ(新たな波)を起こし、長年にわたり革命児であり続けた映画監督、ジャン=リュック・ゴダールさんが13日、スイス西部の自宅で死去した。91歳だった。フランス紙リベラシオンによると、スイスで認められている、死を選んだ人が医師処方の薬物を自ら使用する方法で亡くなった。関係者は「病気ではなく、疲れ切っていた」と説明した。

フランソワ・トリュフォー、ジャック・リベット両監督ら映画刷新運動ヌーベルバーグの中心人物の多くは既に世を去り、最後の巨匠とされた。

30年、パリで生まれ、スイスで育った。パリのソルボンヌ大に在学中、映画文化機関シネマテーク・フランセーズなどに通ってトリュフォーさんらと出会い、雑誌カイエ・デュ・シネマに映画批評を執筆した。

短編映画から撮り始め、長編デビュー作としてジャン=ポール・ベルモンドさんを主演に「勝手にしやがれ」を公開。即興演出や街頭ロケ、独創的な映画編集など新たな手法で映画界に革命を巻き起こし「女は女である」「気狂いピエロ」などヌーベルバーグの代表作を次々と生み出した。

68年の反体制運動「五月革命」以降は一時、政治映画に傾倒。70年代にはビデオを使った実験的映画に取り組んだ。80年公開の「勝手に逃げろ/人生」で商業映画に復帰した後も革新的な映画を作り続けた。83年「カルメンという名の女」でベネチア国際映画祭の金獅子賞(グランプリ)を受賞した。

日本の故溝口健二監督の作品を愛し、98年に完成した8部作の大作「ゴダールの映画史」で故大島渚監督らの作品と共に取り上げた。

フランスのマクロン大統領は13日、「ゴダール氏は断固として新しく、強烈に自由な芸術を生み出した。私たちは天才のまなざしを失った」とツイッターに追悼の言葉を書き込んだ。

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