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北海道、サケ釣り規制強化を検討 資源回復に影響

産卵に戻ってきたサケを狙い多くの人が訪れる北海道オホーツク海沿岸で、道や地元自治体が立ち入り禁止区域拡大などレジャー目的での釣りの規制強化を検討している。資源回復に影響を及ぼしていると考えられているためだ。釣り人の迷惑行為も続発しており、漁業者はこうした動きを歓迎する。

北海道では2006年度は約6千万匹が来遊したが、最近は減少傾向で20年度は約1800万匹にとどまった。道などは飢えへの耐性や泳力アップを目的に、放流前の稚魚にDHA(ドコサヘキサエン酸)を含む餌を与えるなどして来遊数回復に向け取り組んでいる。

ただ近年、釣り人の存在が回復の壁になっているとの指摘が漁業関係者から出るようになった。斜里町は10年ごろからインターネットを通じてサケ釣りの「名所」として有名となり、全国各地から河口付近や漁港へ多くの釣り人が訪れる。中には車中泊などで長期間滞在し、大量に釣り上げる人もいるという。

斜里町と地元漁協が21年に実施した調査では、同年までの4年間に町内の5つの川に遡上しようとしたサケのうち半分程度が河口付近で釣り上げられていると推定される。同町は「次世代の資源づくりに影響を与えかねない」と懸念する。

また網走沖では、海岸の混雑を避けて沖で釣りをするため使用するゴムボートが漁船の航行を妨害していると問題視されている。

サケの増殖を行う河川の河口付近は既に道漁業調整規則などでサケ釣りが禁じられている。こうした事態を受け、北海道や網走市、斜里町はプレジャーボートの航行制限や、河口など立ち入り禁止区域の拡大などの対策を検討している。

自治体の規制強化に向けた動きを地元の漁業関係者は歓迎する。斜里町の知布泊漁港では、釣り人によるサケの内臓の放置が常態化。20年は、漁協などが回収したゴミの量が千リットルを超えた。漁協関係者は「さすがに我慢の限界」と話す。

斜里遊漁振興協議会の会長を務める久保耕一郎さんは「海外では釣り人からライセンス料を徴収し、資源保護に役立てている国もある。そうした事例も参考にしながらレジャーの釣りが共存できる制度作りを進めるべきだ」と訴えた。〔共同〕

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