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白神山地の地滑り80年代から集中 弘前大が調査

白神山地の調査地で地滑りが発生した後の様子(2019年9月、青森県西目屋村)=弘前大提供・共同

青森、秋田両県にまたがる白神山地について、世界遺産登録区域の多くで地滑り跡があるとして、弘前大研究グループが1950年代以降の一部区域の発生頻度を調べ、80年代から2007年までに集中していたとの調査結果をまとめた。

白神山地の調査地でサンプリング調査をする弘前大の鄒助教(2019年11月、青森県西目屋村)=弘前大提供・共同

中心的に関わった農学生命科学部の鄒青穎助教(40)は「想定より多かった」と指摘。急に暖かくなると大量に雪が解け地面が滑りやすくなるなど、気象要因との関連を調べる。森林保全や防災向上に向け関連機関へのデータ提供も検討する。

白神山地は海底が隆起してできた約13万ヘクタールに及ぶ山岳地帯。地質は主に海中マグマからなる岩や、土砂などが海底に堆積した粘土質の岩で構成され、多量の降雨や降雪で崩れやすいとされる。地滑りは頻発すれば下流の河川に土砂が流れ込み、麓に危険を及ぼす恐れもある。

研究グループは地滑りによって起きる年輪幅の変化など、樹木の生育上の特徴に着目し発生時期を分析。青森側の約1ヘクタールに分布する落葉広葉樹12種90本を調べ、1986~2007年に10回発生したと結論付けた。1980年代前半までは発生の痕跡は確認できなかった。鄒助教は発生時期の集中について「興味深い。今後全体像を明らかにしたい」と話す。

白神山地は、ブナ原生林など貴重な生物や植生が存在。93年に日本で初めて世界自然遺産に登録された。〔共同〕

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