村田兆治さんが死亡 元プロ野球投手、自宅で火災
(更新)

11日午前3時10分ごろ、東京都世田谷区成城にある元プロ野球投手、村田兆治さん(72)宅から出火し、2階建て住宅の2階約40平方メートルが焼けた。2階から村田さんが意識不明の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁は出火原因を調べている。

東京消防庁によると、火は約3時間半後に消し止められた。村田さんは出火時、2階に一人でいたとみられる。警視庁によると、目立った外傷などはなく、死因は一酸化炭素中毒の可能性が高い。
現場は小田急線成城学園前駅から北へ約1キロの住宅街。2階の窓ガラスが割れ、室内の柱などが黒く焦げていた。
近所の主婦(84)は焦げたような臭いで火災に気付き、外に出ると赤い火柱が上がっていたという。道ですれ違った際にあいさつを交わすこともあったといい「亡くなったとは信じられない」と話した。
村田さんは広島県出身で、1967年のドラフト1位で東京オリオンズ(現ロッテ)に入団。ダイナミックな投球フォーム「マサカリ投法」で知られ、通算215勝を挙げるなどロッテのエースとして活躍した。3度の最優秀防御率をはじめ、多くのタイトルも獲得した。引退後の2005年に野球殿堂入りした。名球会のメンバーにも名を連ねる。
村田さんは9月、羽田空港の保安検査場で女性検査員の肩を押したとする暴行容疑で警視庁に現行犯逮捕された。釈放後、報道陣に「たくさんのファンや子どもたちに深くおわびしたい」と話していた。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)