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柳家小三治さんが死去 81歳、人間国宝の落語家

(更新)
柳家小三治さん(2013年12月撮影)

古典落語の第一人者で人間国宝の柳家小三治(やなぎや・こさんじ、本名=郡山剛蔵=こおりやま・たけぞう)さんが10月7日午後8時、心不全のため東京都内の自宅で死去した。81歳だった。告別式は近親者で行った。喪主は長男、郡山尋嗣(ひろつぐ)氏。

1939年、東京・新宿に生まれた。都立青山高校卒業後、59年に五代目柳家小さんに入門した。

69年に真打ちに昇進し、十代目小三治を襲名。「厩(うまや)火事」「小言念仏」などを得意とし、素朴な味わいのなかに独特のおかしさを感じさせる高座で親しまれた。

2004年芸術選奨文部科学大臣賞、05年紫綬褒章受章。10年に落語協会会長、14年から同顧問。著書に「ま・く・ら」「落語家論」など。

14年に人間国宝に認定された。

所属事務所によると、10月2日に東京都府中市で披露した「猫の皿」が最後の高座となった。

「孤高のはなし家」 落語協会の柳亭市馬会長の話


ただただ、ぼうぜんとするだけです。何事にも迎合することを嫌い、派手を好まず、極めて芸人らしからぬ、孤高のはなし家でした。師匠先代小さん亡き後、芸について口やかましい事を言ってくれるのは、小三治師匠だけだったので、いよいよ心細く、さみしくなります。どうかゆっくり、お休みください。ありがとうございました。

「大事な宝を失った」 落語芸術協会の春風亭昇太会長の話


落語協会会長を長く務められ、また人間国宝として落語界にとって大きな存在であった小三治師匠が亡くなったことは大事な宝を失ったような気がしますが、御一門の皆さんの変わらぬ努力で師匠の落語に対する思いを継承していただけるものと確信しております。若き日に師匠と番組をご一緒させていただき、よく声を掛けていただきました。あの頃の思い出と師匠の素晴らしい業績をたたえながら、ご冥福をお祈り申し上げます。〔共同〕

「落語と戯れるような高座」 落語家の桂文枝さんの話 


師匠の訃報にエッと驚いて、しばらく言葉が出てきませんでした。神戸で開催の東西落語会でご一緒いたしましたが、師匠のまくらは時に歴史の勉強になるような時もありました。飄逸(ひょういつ)と自然に落語とまるで戯れているような高座、うらやましい限りでした。残念でなりません。あの素晴らしい語りを全てたずさえて一緒に旅立たれたのですから、ただただご冥福をお祈りするばかりです。〔共同〕

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