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盛り土の業者、別の開発地でも崩落 熱海土石流1週間

(更新)
静岡県熱海市伊豆山の土石流災害現場で土砂をかき出す消防隊員ら(9日)=共同

静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流で、起点周辺の土地に届け出の量を超える盛り土を造成していた神奈川県小田原市の不動産会社が手掛けた市内の別の工事現場で2012年、土砂の崩落が起きていたことが9日、市関係者への取材で分かった。当時、不適切な伐採や残土処理が崩落を招いたと市議会で問題になった。

9人の死者と20人の安否不明者を出した災害は10日で発生から1週間。懸命の捜索が続くなか、県や市が一連の経緯の解明を進めている。

市関係者によると、12年に土砂崩落が起きたのは熱海市内のJR伊豆多賀駅近くの工事現場。

不動産会社は07年に宅地分譲計画を市に申請し着工した。その後、必要な許可を申請せずに木を伐採したり、残土を山の斜面に大量に落とし込んだりといった行為が繰り返され、市が複数回にわたって行政指導した。

改善せずに放置した結果、12年5月の豪雨で多量の土砂が崩れ、付近の墓地や民家の敷地に流出。市が代わりに応急工事を実施する事態になった。

同6月の市議会では「乱開発を阻止できなかった市当局にも責任がある」と指摘する声が上がったという。

不動産会社の元幹部は取材に「崩落は確かにあったが、開発行為との因果関係はない」と述べた。

一方、川勝平太知事は9日の記者会見で一連の被害について「基本的には天災。(大雨で)枯れた沢が激流になり、盛り土を巻き込んで下流に被害をもたらした」との見解を示した。「安否不明者の確認を急ぎ、生活再建にかじを切らなければいけない」とも述べた。

警察や消防は9日も約1700人態勢で土砂やがれきの撤去を続行。小規模な土砂崩落で作業を一時中断するなど難航している。(共同)

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