無免許で事故の木下都議、辞職否定 再選後初の登庁
7月の東京都議選の選挙運動期間中に無免許運転で人身事故を起こし、公表せずに再選された木下富美子都議(55)が9日、再選後初めて登庁して正副議長と面会し、辞職しない意向を示した。
事故発覚後は体調不良を理由に本会議や委員会を全て欠席し、都議会は7月と9月の2度にわたって辞職勧告を決議した。
木下氏は面会後、報道陣の取材に応じ「失われた信頼を回復するのは厳しい道だが、議員活動の中で応えていきたい」と語った。議員報酬についてはNPOに寄付する意向を示した。
木下氏は7月の都議選に地域政党「都民ファーストの会」の公認で板橋区選挙区に立候補し、3位で再選。問題発覚後に都民ファから除名処分を受け、現在は自ら立ち上げた1人会派に所属する。
警視庁は9月、木下氏を自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)と道交法違反の疑いで書類送検した。〔共同〕