エリザベス女王の献身、市民に慕われ 日本からも深謝
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激動の時代、70年間にわたって在位した英国の女王エリザベス2世が死去した。開かれた王室を目指して市民社会との距離を縮めるなど、献身的に公務にまい進。花や緑を愛する女性でもあり、日英友好の絆も強めた。国内のゆかりの人々も大きな喪失感を抱きつつ、功績に深く感謝した。
「威厳がありつつも話しかけたくなるような親しみがあった」
英国研究で知られる東洋英和女学院大名誉教授の黒岩徹さん(82)は悲報に接した...

英国の女王エリザベス2世が2022年9月8日、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で死去した。96歳だった。在位70年7カ月は歴代の同国君主で最長。第2次世界大戦後の英国史のほぼ全てを見守り、亡くなる直前まで精力的に公務をこなした。
女王は1926年、後の国王ジョージ6世の長女として生まれた。国王が52年2月に急死すると、25歳という若さで女王に即位。在位期間は世界の存命中の君主でも最長だった。6月には在位70周年を祝う祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が行われた。