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「温暖化で地域格差」 真鍋さんノーベル記念講演

(更新)

今年のノーベル物理学賞に輝いた真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員(90)が8日、オンラインで受賞記念講演をした。地球温暖化は世界の水循環にも大きな影響を与えるとして「干ばつや洪水の頻度が増え、水資源の豊かな地域と乏しい地域の格差を広げる」と問題の深刻さを指摘した。

真鍋さんは「地球の気候の物理モデリング」をテーマに講演。「温暖化は私が研究者人生を通じて探究してきた。話ができるのはうれしい」と切り出した。

二酸化炭素(CO2)や水蒸気などが温暖化ガスとして働く仕組みを解説。「地球の平均気温は14.7度だが、大気がない場合はマイナス18.7度になるはずだ」と述べ、太陽から受け取ったエネルギーを熱として蓄える役割があると説明した。

1967年に自身が考案した気候モデルも紹介。大気中のCO2濃度が2倍になると、気温が2.3度上がることをこのモデルで示し「CO2濃度に応じた地表の気温の変化を評価するのに役立った」と振り返った。

大気と海洋の間の熱の移動を考慮した改良版のモデルにも言及。こうした気候予測の研究が「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が90年に公表した第1次評価報告書で取り上げられた」と語った。真鍋さんも執筆者に加わったこの報告書は、国際的な温暖化対策が必要との認識を高め、国連気候変動枠組み条約の採択を後押ししたことで知られる。

記念講演は「ノーベルウイーク」の主要行事。例年は授賞式があるスウェーデンで開催するが、新型コロナウイルスの影響で事前の録画をオンラインで公開した。真鍋さんは日本時間7日、居住する米国でメダルを授与された。10日の授賞式には出席しない。〔共同〕

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