入管収容死、検察審申し立て 家族ら地検の処分に不服
2021年3月、名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設に収容中だったスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、妹のワヨミさんとポールニマさんは8日、殺人の疑いで告訴された当時の局長らを嫌疑なしで不起訴とした名古屋地検の処分を不服として、検察審査会に審査を申し立てた。
遺族は、ウィシュマさんが低栄養や脱水の状態に陥っていたことは明らかで、死亡と入管対応に因果関係はあると指摘。適切な医療行為をしていれば延命できた可能性が高く、地検の判断は不合理だと主張している。地検は今年6月、当時の局長ら13人を不起訴処分にした。遺族に、入管が適切な医療や食事の提供を怠ったとは認められないと説明した。〔共同〕