国内コロナ死者累計6万人　1カ月余りで1万人増

国内で報告された新型コロナウイルス感染症の死者が8日、累計で6万人を超えた。昨年12月1日に5万人を超えたばかりで、1カ月余りで1万人増えた。流行「第8波」で感染者数が膨らむ中、死者も大幅に増加している。8日に新たに公表された死者は301人、感染者は18万8594人だった。

国内の死者は昨年2月に累計2万人を超えた後、12月初めまで約3カ月に1万人のペースで増えてきた。流行第8波で12月以降は200人台や300人台の日が目立つようになった。

厚生労働省に対策を助言する専門家組織は年末の会合で、重症者と死者が増加傾向で「特に死者数は引き続き増加が懸念される」と指摘した。実際に今月に入っても1日の死者の報告数は高止まりしており、東京や福岡などで最多を更新。5日には全国で過去最多の498人が報告されている。

厚労省が集計した年代別死者数のデータによると、男性は80代が最も多く、70代、90代以上が続く。女性は80代と90代以上が特に多い。

8日の死者の内訳は大阪29人、東京28人、埼玉23人など。感染者は東京1万5124人、大阪1万2542人、福岡1万1704人など。厚労省によると、重症者は前日から3人増え、671人だった。

秋田で公表済みの感染者数の修正があった。〔共同〕