/

火災後に「奇跡」の新芽 福島、クマガイソウ群生地

(更新)

福島県いわき市山中の限界集落に暮らすお年寄りたちが保護してきたラン科の絶滅危惧種クマガイソウが、近隣の住宅火災に遭いながら今年も新しい芽を出した。住民らが「奇跡」とたたえる群生地の約5万株は5月上旬ごろに見ごろを迎える。

標高450メートルの同市田人町石住綱木に群生地はある。保護活動は約40年前に始まった。地元には「守る会」もでき、2014年からは観光客らに公開している。近隣住民が腐葉土を作ったり地区への道路を整備したりして、毎年春の開花に備えてきた。

活動はお年寄りたちの生きがいになっていたが、20、21年は新型コロナウイルス禍のため公開を中止した。活動には年間約300万円かかる。観光客から協力金を集められなくなったここ2年は、希望者に苗を郵送販売して資金を賄ってきた。

3年ぶりの公開を目指していた今年1月、群生地脇の住宅や倉庫などが全焼する火事が発生。活動メンバーで住人の80代男性が亡くなり、群生地の整備に使うくわや一輪車も焼失した。

ただ、群生地は幅が数メートルほどの遊歩道を挟んでほぼ無傷で済み、観光客用に作った休憩所も残った。「もし群生地に火災の影響が及んでいたら保護活動を終える予定だった。何かの力に守られたこの地で活動を続けていきたい」と、メンバーたちは公開準備を進めている。〔共同〕

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン