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「ブラック校則、見直しを」 教員手引書の改訂へ初会合

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文部科学省は7日、児童生徒の問題行動などに対応するため2010年に策定した教員用手引書「生徒指導提要」の改訂に向け、有識者会議の初会合を開いた。「ブラック校則」と呼ばれる不合理な校則の見直しを促進させるべきだとの指摘や、LGBTなど性的少数者への配慮を盛り込むよう求める意見が出た。同会議は21年度内に改訂案をとりまとめる方針。

現在の手引書は、いじめや非行への指導方針や、発達障害などの課題を抱える児童生徒への接し方を提示。子どもがインターネットの有害情報に触れないよう注意喚起することや児童虐待には組織的に対応することも呼び掛けている。校則については「絶えず積極的に見直さなければならない」などと記載している。

会合で文科省の滝本寛初等中等教育局長は、プライバシーや人権に関わる校則への対処を教育委員会に求めているとして「社会や子どもの変化を踏まえ、生徒指導提要を見直す必要がある」と説明。全日本中学校長会顧問の三田村裕委員は「生徒の自主性や自律性を育むため、生徒自身がルール見直しに取り組めるようになることが必要」と指摘し、内容の充実を求めた。

現行の手引書にLGBTに関する記述はない。三田村氏は、トランスジェンダーの生徒が自認する性別の制服を着用できるよう配慮することなど、具体例を交えて性的少数者への対応を示すべきだと提案した。

他の委員からは、小中高校生の自殺が増えており、心の不調を抱えた子どもへの支援の在り方を考えなければならないとの指摘があった。〔共同〕

▼不合理な校則 児童生徒のプライバシーや人権侵害に当たるような規則で、「ブラック校則」とも呼ばれる。下着の色や頭髪に関する細かな決まりや、他クラスへの出入り制限などがあり、各地で問題となっている。文部科学省によると、校則について法律上の根拠はないが、判例では校長に制定の権限があるとされる。文科省は6月、都道府県教育委員会などに対し、社会や時代の変化に合わせて見直すよう求める通知を出した。〔共同〕

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