アビガン処方は10代が8人 千葉の病院、最年少11歳

千葉県いすみ市の公立病院「いすみ医療センター」は7日、新型コロナウイルスの自宅療養者に8~9月にコロナ治療薬としては未承認の抗ウイルス薬「アビガン」を処方していた問題で記者会見し、処方したのは98人で、うち8人が10代だったと明らかにした。最年少は11歳だった。これまでに健康被害は確認されていないとしている。
センターによると、8人は投与当時で11歳と14歳がそれぞれ1人、16歳が2人、17歳が4人。15歳未満は保護者に説明した上で同意書を書いてもらい、15歳以上は本人に書いてもらっていたという。
伴俊明院長は会見で、不適切な処方だったと認めた上で「緊急避難的に許されるのではないかと個人的には思う」と釈明した。当時センターのアドバイザーとして処方に関わった男性医師(72)も同席し「厚労省に事前に相談すべきだった」と謝罪した。
いすみ地域では、7月半ばから新型コロナ患者が急増。8月中旬に同センターや市、保健所、医師会など4者による会議を行い、最終的に保健所長が処方を指示した。11月下旬に厚労省から「事前に相談してほしかった」と連絡があり、不適切だったと認識したという。〔共同〕

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