霊感商法対策、河野太郎消費者相「最大限のスピードで」

河野太郎消費者相は8日、報道各社のグループインタビューに応じた。霊感商法や信者から宗教団体などへの「高額寄付」への対応を議論する有識者検討会について「(行政の)境界線なく議論してほしい」と述べ、省庁の壁を越えた対策の検討を促した。
検討会は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題で表面化した霊感商法などについて議論している。河野氏は「委員には自由闊達にやってほしい」としたうえで、「最大限のスピードで、議論し残したところがないようにやってもらいたい」と話した。
霊感商法に対する消費者庁のこれまでの対応については「どうだったか振り返るのは大事」と言及した。「いろんな所でもっと手を出せるのを縮こまってやらなかったところがある。消費者を守るという意味で早く前に出ないといけない」と語った。
消費者トラブルに対応する相談員不足について「(相談員を雇用する)自治体にこの問題が大事だという認識を持ってもらう必要がある」と説明。相談者の居住地の消費生活センターなどが対応する現行の仕組みについて「(専門性を高め)この問題はこの人のところに(電話が)転送されるというシステムがあってもいい」と述べた。