色づく皇居・乾通り 3年ぶり一般公開、紅葉見ごろ

紅葉が見ごろを迎えつつある皇居・乾通りで、一般公開が26日始まった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年春以降は見送られており、3年ぶりの開催となった。公開は12月4日まで、午前9時から午後3時まで実施している。事前の申し込みは不要で入場無料。宮内庁はマスク着用などの感染対策を求めている。
乾通りは、東京駅丸の内側にある坂下門から北の丸公園側の乾門に抜ける約750メートルの並木道。この日は開門と同時に多くの人が入場し、赤や黄に色づくイロハモミジやトウカエデなどを楽しんだ。
コロナ禍以前は欠かさず訪れていたという千葉県市川市の森田紘正さん(80)は「開催が待ちきれず昨夜から並んだ。夢中で写真を撮った」と笑顔。米国から観光に訪れた女性は「木々や建物、全てが美しかった」と感心していた。
一般公開は、上皇さまの傘寿を記念して14年に始まった春と秋の恒例行事。秋の公開では18年が約20万5千人、大嘗宮の一般参観と併せて実施した19年は約38万人が訪れた。