「1学年2人」消えゆく母校 統廃合、いずれ手詰まり
教育岩盤・迫る学校崩壊(5)
[有料会員限定]
今年4月、鳥取県倉吉市の中山間地、灘手地区から明治以来の小学校が姿を消す。児童数33人の灘手小で数キロ離れた中心部の成徳小(119人)と統合する。
卒業生の松井幸伸さんは「寂しいが仕方がない。2人だけの学年もあり、児童がかわいそう」と話す。
倉吉市で統廃合問題が浮上したのは10年ほど前。2016年に小学校2校が統合し、今回が2例目だ。
小椋博幸教育長は「教育環境の改善が理解された」と話していたが...
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)
Think! の投稿を読む
有料登録すると続きをお読みいただけます。無料登録でも記事消費(一定数限定)をすることで閲覧できます。

「岩盤」のように変化を忌避する日本の学校教育。新しい試みに背を向けたままでは、国際化やデジタル技術の進展、新型コロナウイルス禍という時代の転換期をけん引する人材は育たない。「教育岩盤」の実態と打破をめざす動きを追った。