遠山元議員、東京地検が任意聴取 事務所の関与否定
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日本政策金融公庫の融資で貸金業登録のない業者が行った仲介に公明党の元衆院議員秘書らが関与したとされる貸金業法違反事件で、東京地検特捜部は7日までに、同党の衆院議員だった遠山清彦氏(52)から任意で事情を聴いた。関係者への取材で分かった。
事件では遠山氏の元秘書2人が日本政策金融公庫に対し、企業への融資を働き掛けたとみて特捜部が捜査を進めている。
関係者によると、元秘書らに仲介への協力を依頼した環境関連会社の男性経営者が、遠山氏側に少なくとも数百万円の現金を提供したという趣旨の説明をしているという。
事情聴取は6日に東京都内で行われ、遠山氏は事務所としての事件への関与などを否定したもようだ。特捜部は同日、都内にある遠山氏の自宅を新たな関係先として捜索した。
遠山氏は財務副大臣や党幹事長代理などを務めたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言期間中の深夜、東京・銀座のクラブを訪れていたことが1月に発覚し、翌2月に議員辞職した。
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