札幌圏の交通、大雪でまひ JR終日運休・バス大幅減
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記録的な大雪となった札幌市周辺などでの除雪が間に合わず、JR北海道は7日、札幌駅発着の全列車を終日運休にした。市内や周辺のバスも車線を確保できず運休が相次いだ。各地への交通手段を奪われた人たちからは「こんなに降られては仕方がない」との声が漏れた。
冬型の気圧配置の影響で、北海道内は5日以降大雪となり、札幌市中央区では6日午後2時までに1999年の観測開始以来最多となる60センチの24時間降雪量を記録した。JR北海道は7日、約700本の列車を運休。8日の運転再開を目指している。
JR北海道バスは、7割の便が運休しており、担当者は「かつてない規模だ」と話している。

札幌駅には時折、切符の払い戻しに訪れる人がいるぐらいで構内は閑散としていた。富良野市にスキーに行く途中の男性(71)=大阪府摂津市=は駅前のバスターミナルで足止めされると「自然には勝てませんね」となすすべもなくベンチに座り込んだ。
交際相手に会いに名古屋市から札幌市を訪れていた自営業の男性(44)は電車の代わりにタクシーで約40キロ離れた新千歳空港に。「交通費が予定の10倍かかった」と苦笑いを浮かべた。〔共同〕