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コーチと二人三脚、頂点に レスリング女子の向田選手

(更新)

レスリング女子53キロ級の向田真優選手(24)が意地を見せた。同じ競技で3日連続となった日本勢の金メダル。「最後は神頼みする気持ち。自分のレスリングはできていなかったけど、気持ちを切らさず戦った」。ガッツポーズをとると、大粒の涙がこぼれ落ちた。

中国選手の猛攻にも引かなかった。素早い動きで足元を攻め込み、膠着するせめぎ合いにも負けない。残り数十秒となったところで、相手の足をがっちりつかみ、そのまま場外に出して逆転。勝利のブザーが鳴った。

「(吉田)沙保里さんが何年間もメダルを取り続けていた。今回は自分が出させてもらうことになったので、最後まで頑張った」

試合後のインタビューで出したのは、2004年アテネ大会からメダルを取り続けた女王の名。「後継者」のプレッシャーに負けず、頂点を引き寄せた安心感をにじませた。

マットを降り、日の丸を身にまといながら駆け寄った先は、二人三脚で走り続けた専属コーチで婚約者の志土地翔大さん(34)だった。

ブラジリアン柔術をやっていた父の影響で、5歳から三重県四日市市の道場に通い始めた。吉田さんに憧れ、将来の夢を「レスリングの選手」と書いていたという。

志土地さんと出会ったのは、レスリングの強豪校、至学館大学(愛知県)だった。主将とコーチとして信頼関係を築き、婚約。大学を卒業した20年、ともに練習拠点を東京へ移したが、すぐに新型コロナウイルス禍となった。

マットでの練習ができない分、2人で河川敷での打ち込みやランニングを続けた。その結晶を胸元に輝かせた向田選手は表彰台で笑顔を咲かせた。

「楽しいだけじゃなかったが、この日のために頑張ってきた。(志土地さんも)自分より苦しいことがたくさんあったと思うが、いつも励ましてもらった。本当にうれしい」(共同)

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