「5年間の重み」レスリング川井梨紗子選手、一夜明け喜び

東京五輪レスリング女子57キロ級で優勝した川井梨紗子選手(26)が決勝から一夜明けた6日午前、記者会見し、2大会連続となる金メダルに「重たい。重量感もあるが、リオからの5年間のいろんなことがつまっている重み」と感慨深く話した。
東京大会の代表争いに苦しみ、新型コロナウイルスで大会自体が1年延期された。「ひとりだと落ち込んだままだったかもしれない。友香子がいてくれたからここまでこれた」と、妹 の友香子選手(23)の存在を支えに挙げた。
その友香子選手も4日の62キロ級を制し、姉妹そろって悲願の金メダルに。5日夜は表彰式が終わるのを待っていた友香子選手と、2人でメダルを並べて写真を撮るなどして喜び合ったといい「言い続けていた夢が現実になった。本当によかったねと話をした」と声を弾ませた。
女子レスリング界の五輪連覇は伊調馨さんや吉田沙保里さんに続く快挙。「偉大な先輩方と同じ時代にレスリングができていたのは大きな財産。私より下の代につなげていければ」と、女王としての責任感をにじませた。子どもの頃から小さな大会でも勝利を目指してきたことを挙げ「小さな積み重ねが段々大きな夢に膨らんでいく。そのきっかけの一つがレスリングだとうれしい」と次世代にエールを送った。