福島・いわき市の強殺 被害女性、昼に帰宅後襲われたか
福島県いわき市の住宅で住人の無職女性が死亡しているのが見つかった強盗殺人事件で、被害者が3日昼に1人で自宅方向へ歩いている様子が、周辺の防犯カメラに映っていたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。県警は司法解剖の結果などから、3日午後に自宅で襲われたとみて調べている。
県警によると、被害者は小松ヤス子さん(85)。3日午後7時ごろ、小松さん方を訪れた長男(58)が、玄関から通じる廊下で死亡している小松さんを見つけた。発見時、玄関と勝手口の鍵が開いていたという。住宅は2階建てで、小松さんは一人暮らし。クローゼットの扉が開いたままになっているなど、物色された跡があったという。
小松さんの頭には、鈍器で殴られたとみられる複数の傷があり、頭蓋骨が折れていた。県警は5日、自宅周辺で凶器を捜したが、発見には至らなかった。
いわき市では今年1月、山田町の無職男性(77)が自宅で死亡しているのが見つかり、県警が殺人事件として捜査している。この事件や、各地で相次ぐ広域強盗事件について、県警は「現段階で関連しているとの情報はない」としている。〔共同〕