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終戦77年の戦没者追悼式、平和へ祈り

(更新)

戦後77年の「終戦の日」を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京・千代田)で開かれた。式典には天皇・皇后両陛下や岸田文雄首相ら三権の長、戦没者遺族ら計992人が参列。ロシアによるウクライナ侵攻など国際情勢が緊迫する中、遺族らは戦没者を悼み、不戦の誓いを新たにした。天皇陛下はお言葉で、例年と同様に「深い反省」との表現を用いながら平和への思いを示された。

式典は午前11時50分すぎに始まり、正午の時報に合わせて参列者全員で1分間の黙とうをささげた。

天皇陛下は「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願います」とのお言葉を述べられた。新型コロナウイルス禍については「力を合わせてこの難しい状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」とした。

岸田首相は式辞で「いまだ争いが絶えることのない」とロシアのウクライナ侵攻などの国際情勢を踏まえた上で、「国際社会と力を合わせながら、世界が直面する様々な課題の解決に全力で取り組む」とした。

例年、参列者は6千人規模だが、新型コロナ感染拡大の影響で3年連続の縮小となった。厚生労働省はコロナ禍で参列できない人に配慮し、式典の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で中継した。

追悼の対象は先の大戦で犠牲となった軍人・軍属230万人と民間人80万人の計約310万人。総務省の人口推計によると、終戦の1945年までに生まれた人は2021年10月時点で約1700万人。10年間で1千万人以上減り、全人口に占める割合も約14%となった。

厚生労働省によると、式典に参列する遺族592人のうち、戦後生まれの割合は36.3%とこれまでで最高水準となった。一方で80歳以上の割合は40%で、21年から3.6ポイント下がった。昭和期に過半数を占めた「戦没者の妻」の出席は1人となった。戦没者の子どもが53.9%と最も多く、孫が12.2%、ひ孫が3.9%だった。

参列した遺族の最高齢は兄2人をフィリピン・レイテ島などで亡くした広島県安芸高田市の沢崎卓児さん(95)、最年少は高知県の小学2年、磯野万葉さん(7)だった。

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