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横田滋さん死去1年 妻・早紀江さん「結果出ず悲しい」

横田滋さんの死去から1年を前に取材に応じる妻の早紀江さん(5月下旬、川崎市)=代表撮影

北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(失踪当時13)の父、滋さんが死去して5日で1年となった。妻の早紀江さん(85)は一周忌を前に報道陣の取材に応じ、「結果が出ずに時が流れ、本当に悲しい」と改めて拉致問題の早期解決を求めた。

滋さんはめぐみさんとの再会を40年以上願い続けたまま、2020年6月5日に87歳で亡くなった。早紀江さんは遺骨を「しばらく家族がいる場所に」と、自宅の居間に置いている。毎朝「おはよう」と語りかけては「めぐみちゃんに健康と忍耐力が与えられますように」と祈る。

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、オンラインで集会を開くなど、愛する娘をはじめとする被害者の帰還に向けた取り組みは試行錯誤が続く。

「新型コロナで世界は混沌としている。(拉致問題が)進展せずいらだたしい」と思いを吐露。滋さんの死去後に就任したバイデン米大統領へは「他国とも一緒に(解決に)取り組んでほしい」と強く促した。

滋さんは入院生活を始めた18年以降、「めぐみちゃんが帰ってくるまで頑張ろう」と繰り返していたという。被害者家族の高齢化は進んでおり、早紀江さんは「年のせいで前のように活発に動けなくなった。(政府は)何とか良い方法を考え、交渉してほしい」と訴えた。

田口八重子さん(失踪当時22)の兄で家族会代表の飯塚繁雄さん(82)も報道陣の代表取材に応じ、この1年を「実績につながらず(滋さんに)申し訳ない」と振り返った。「(拉致被害者の)家族が亡くなる前に政府に動いてほしい。(解決を)早くと、そう願うだけだ」と力を込めた。

北朝鮮による日本人拉致事件は1970~80年代に相次いだ。日本政府はめぐみさんら17人を拉致被害者として認定、2002年に5人が帰国した。北朝鮮は残る12人のうち8人は死亡したと説明し4人は入境を認めていない。日朝両政府は14年に拉致被害者らを巡る再調査で合意したが、北朝鮮は16年、調査の全面中止を一方的に発表した。

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