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微小プラ、世界の魚介類に 日本は1人年13万個摂取か

 東京湾のカタクチイワシから検出されたマイクロプラスチック(東京農工大提供)=共同

プラスチックごみなどが壊れてできる5ミリ以下の微小なマイクロプラスチックが世界各地の魚介類に含まれていたとの調査結果を、英ハル大などのチームが4日までにまとめた。

人間は食事を通じて1人当たり年間5万個を超える微小プラを摂取している恐れがある。チームは、シーフードを好んで食べる日本の摂取量は最大13万個に及ぶと推定。専門家は「人の健康への影響を評価すべきだ」と指摘している。

2014年から20年までに各国で発表された50の科学論文の内容を分析した。含まれる微小プラの量が最も多かったシーフードは中国で売られていた二枚貝で、アジア諸国の貝類は多い傾向があった。海が微小プラで汚染されている現状を反映したとみられる。

チームは、貝類などの軟体動物のほか、エビなどの甲殻類や魚類が体内に取り込み、残留した微小プラの量や地域差を調べた。微小プラを確認したとの報告は貝類が最も多く、濃度が最も高かった中国のサルボウガイでは1グラム当たり10.5個見つかった。甲殻類では最大8.6個、魚では同2.9個だった。

日本の東京湾で捕れたカタクチイワシからも1匹当たり2.3個見つかったとしている。

国連食糧農業機関(FAO)による魚介類消費量のデータを基に、人間1人が摂取する量の世界平均は年間最大約5万4千個に上ると推定。国や地域別ではマカオや香港、韓国、中国本土のほか、ノルウェーやスペインの摂取が多いとしている。

日本の摂取量はこれらの国と比べると少ないが、推定で最大13万個と世界平均を大きく上回った。

チームは「摂取による人体への影響は未解明だが、安全だという証拠もない」として「予防原則に基づき食品からの摂取量を減らす対策を取るべきだ」と結論づけた。分析結果は米国立衛生研究所(NIH)の専門誌に発表した。〔共同〕

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