ゴーカート事故で注意喚起 消費者庁など
北海道森町で9月、ゴーカートが観客に突っ込み2歳の男児が死亡した事故を受け、消費者庁とこども家庭庁設立準備室は、子どもが乗り物を運転して遊ぶ際の注意点を説明した。モータースポーツを管轄する日本自動車連盟(JAF)が公表した安全対策を踏まえ、「安全講習の有無や観覧エリアの場所も確認してほしい」と呼びかけた。
消費者庁と準備室は11月、スポーツ庁を通じてJAFに対し体験イベントなどでの安全対策徹底や、ガイドラインの作成を要請していた。
JAFの安全対策は、乗り物が制御不能になった場合に備え、観覧者への接触を防ぎ衝撃を吸収する防護体を設置することを推奨。利用者にブレーキやハンドルなどの基本操作を反復させ、特に停止方法に留意させることなどを盛り込んだ。
事故は9月18日に発生。小学6年の女児が運転するゴーカートがコースを走り終え、乗降場所に戻ろうとした際、直前のカーブを曲がりきれずにコースを外れたとみられる。北海道警が主催者側の安全管理に問題がなかったか業務上過失致死傷容疑で調べている。
消費者庁などによると、遊戯施設やイベント会場などで起きた自ら運転する乗り物の事故は、2009年5月以降、30件報告され、被害者は0~10代が半数以上を占めた。乗り物別ではゴーカートが12件と最多で、立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」などが続いた。〔共同〕