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突然死「苦しそうだった」 同僚の調書朗読 地裁初公判

横浜市の点滴連続中毒死事件で、殺人罪などに問われた元看護師、久保木愛弓被告(34)の裁判員裁判初公判が1日、横浜地裁(家令和典裁判長)で開かれた。同被告は「全て間違いありません」と起訴内容を認めた。弁護側は被告が心神耗弱だったと主張し、刑事責任能力の程度と量刑が焦点となる。

検察側は被害者の1人、興津朝江さん(当時78)が2016年9月に亡くなった際の状況を説明した。同僚看護師が「元気だったのに突然亡くなった。苦しそうだった」と話した供述調書を読み上げた。

また冒頭陳述で、被告は16年4月ごろ、患者の遺族に医師らが責められる場面に居合わせ「自分も同じように責められる」と不安を募らせていたと指摘。「家族の対応をしなくてすむよう、勤務時間外に死亡するようにした」と述べた。

弁護側は、被告が16年3月、患者の遺族に「この看護師が殺した」と非難され、ショックから不眠などに悩まされていたと強調。「犯行当時、統合失調症で、心神耗弱の状態にあった」とした。

検察側によると、興津さんは16年9月13日、旧大口病院(現横浜はじめ病院・休診中)に入院。終末期の患者だった他の被害者2人と違い、転倒によるけがが原因だったのに、3日後、点滴を受けると容体が急変し死亡した。

医師は当初、細菌やウイルスの影響で亡くなったと判断したが、同じ4階に入院していて死亡した西川惣蔵さん(同88)、八巻信雄さん(同88)の遺体から、消毒液に含まれる界面活性剤の成分が検出された。保管されていた興津さんの血液を神奈川県警が鑑定した結果、同じ成分が出た。

初公判終了後、八巻さんの長男、信行さんは「なぜ父がこんな目に遭わなければならなかったのか、被告の口から語られることを期待します」、西川さんの長女は「罪を認めた以上、これからの裁判で包み隠すことなく話してほしい」とのコメントを、それぞれ代理人弁護士を通じて明らかにした。〔共同〕

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