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仏出身のレミ・シャイエ監督 アニメで夢と希望を描く 

レミ・シャイエ監督

女は女らしくという時代に、男装で馬にまたがり大地を疾走する。実在した女性ガンマンの少女時代の冒険をアニメーション映画「カラミティ」(23日公開)に描き、世界最大規模のアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞に輝いた。「女らしく、男らしくという枠にはめられている子どもたちに、『そんな窮屈な思いをしなくていいんだよ』とシンプルに伝えたかった」とほほ笑む。

モデルにした米西部開拓時代の女性、マーサ・ジェーン・キャナリーのドキュメンタリーをテレビで見て「一気に引き込まれた」という。「父が暴れ馬でけがを負い、10代の彼女が父親代わりをつとめた。中性的で物語にしたらとても面白そうだった。虚実ないまぜで自らを語る人物だったが、だからこそ創作の余地があるとも思った」と語る。

西に向かう幌馬車旅団の一員として、少年のような姿で家族を守ろうとするマーサ。太い眉と丸い鼻の彼女の顔は、一度見たら忘れられないほど強い印象を残す。外部からの助言で個性を薄めた顔に描き直すことも一時考えたが、女性スタッフから「伝えたいヒロイン像を簡単に変えるのか」と怒られ、初志を貫いた。

アニメーション映画「カラミティ」(C)2020 Maybe Movies ,Nørlum ,2 Minutes ,France 3 Cinema

作品だけでなく、アニメーターや管理職の比率も男女平等を意識した。長編デビューの前作「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」も人生を切り開く女性が主人公だ。看護師の母、姉2人と妹に囲まれて育ち、「女性と一緒に働くことは自然」という。

「色彩で感情を動かしたい」といい、色鮮やかな背景に溶け込むように人物を描き、観客の想像力をかき立てる。フランス出身。「アニメで夢と希望を描きたい」と意欲を燃やす。

(関原のり子)

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