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俳優・浅野和之「歌舞伎と現代劇 根本は共通」

幅広い役柄に対応する演技力で舞台やテレビに欠かせない名脇役が、東京・歌舞伎座の三月大歌舞伎(3~28日)に登場する。劇作家の横内謙介が脚本を手掛ける「新・三国志」で英雄・関羽(市川猿之助)の宿敵、魏の曹操を演じる。「歌舞伎役者のまねではなく、自分ができる表現をしたい」と抱負を語る。

「新・三国志」は古典の枠にとらわれない「スーパー歌舞伎」シリーズとして1999年に初演された。今回は舞台を歌舞伎座に移し、新たな構成と演出で上演される。2014年の「空ヲ刻ム者」を皮切りに、「ワンピース」など猿之助が手掛ける「スーパー歌舞伎Ⅱ」シリーズにたびたび出演してきた。「ドラマの中で人間の心が動くという、根本に息づいているものは共通している」とみる。

「風呂敷を広げたら何でも出てくる小間物屋のように、求められた役に応える」というのが信条だ。役作りで重んじるのは身体の使い方。「森光子さんは舞台で、嫌いな男に名前を呼ばれたときに体を変化させたり、味噌汁、酒、水を飲むしぐさを全て演じ分けたりしていた。役者の"身体"とは動き回ることではなく、そういうことを言うのだと思った」。歌舞伎にも「四代目(猿之助)の芝居では、顔の向きをちょっと変えただけで気持ちが変わったことが分かる」と共通点を感じるという。

いま68歳。亡くなった辻萬長さんの代役として出演したNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の伊東祐親役や、今回の曹操役など、くしくも威厳のある武将役が続く。「これまであまり演じてこなかった役柄だ。深く呼吸をしてゆっくりと動く(緩急の)あんばいを改めて考えたい」と話す。

(あさの・かずゆき=俳優)

(北村光)

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