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東京バレエ団、復興願い10年ぶり巡演 「ボレロ」など

東日本大震災からの復興を願い、2011年に全国を巡った東京バレエ団のツアー「HOPE JAPAN」が10年ぶりに催される。世界的ダンサーのシルヴィ・ギエムの呼びかけで企画された前回同様、モーリス・ベジャール振付「ボレロ」などを披露する。ボレロの主演を務めるのはプリンシパルの上野水香と柄本弾。柄本は「ダンサーのエネルギーが爆発するボレロで、コロナ禍で鬱屈しがちな人々の気分を少しでも吹き飛ばしたい」と意気込む。

ボレロを踊る柄本弾。「エネルギーが爆発するボレロで、鬱屈しがちな気分を吹き飛ばしたい」と語る Photo : Kiyonori Hasegawa

ボレロは柄本にとって苦い思い出のある演目だ。初めて主演した15年、屋外ステージには突然の雨で水たまりができ、足を取られてジャンプもステップも、何もかもがうまくいかなかった。ダンサーの輪の中心に立つのは、限られた特別なスター。自身もそう思っていただけに、納得のいかない出来栄えに「開始15秒で心が折れそうになった」という。

支えてくれたのは周りを取り囲む群舞のダンサーたちだった。「みんなが自分に対して気を送ってくれているというか、主演を支えようという思いをひしひしと感じた」(柄本)。頭では分かっていたことだが「舞台は自分だけが良くても、良い物にはならない。全員で作り上げるものだと改めて実感した」。プリンシパルとして、舞台全体に目配りする自覚が生まれた。

1人のダンサーが静かに踊り出すボレロは、少しずつ周囲にリズムを伝え、終盤に向けて全ダンサーのエネルギーが大きな渦となって観客をも巻き込んでいく。「人々を鼓舞し、勇気づけることができる演目。見ている人を元気づけたい」と願う。ほかに披露されるのはベジャールの「ギリシャの踊り」など。7月の東京公演をスタートに被災地の福島県いわき市を含む全11都市を巡回する。

(岩本文枝)

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