極北の地、油田利権と事件 野崎六助氏が選ぶ一冊
白夜に沈む死(上・下) オリヴィエ・トリュック著
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極北のミステリである。――地勢図の意味で。舞台はノルウェーの北端の町。油田の開発を機に事件が続発してくる。
立ち向かうのは、若いトナカイ警官の男女。トナカイ警官とは、放牧されたトナカイをめぐるトラブル全般を扱う公務員。北欧三国で任務にあたる。本作はシリーズの第2作。前作は太陽が40日間出ない極夜。今回は1日の大半が日照時間となる春から初夏の季節だ。極夜から白夜へ。相棒刑事の1人は、南部出身者なの...
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