すずめの戸締まり、ベルリン賞逃す 金熊に日仏共同映画

【ベルリン=共同】世界三大映画祭の一つ、第73回ベルリン国際映画祭でコンペティション部門の各賞が25日(日本時間26日)発表され、新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」は受賞しなかった。最高賞の金熊賞は、日仏共同製作でニコラ・フィリベール監督の「オン・ジ・アダマント」が受賞した。
同作は、精神障害のある人を受け入れるパリのデイケアセンターを撮影したドキュメンタリー。日本の映画配給会社「ロングライド」が製作に参加しており、日本では来年春に公開される予定。
「すずめ―」は、東日本大震災をテーマにしたロードムービー。日本のアニメ映画としては、2002年に金熊賞を受賞した宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶりにコンペ部門に選出されていた。
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コンペの他の主な受賞結果は次の通り。
審査員大賞=「赤い空」(クリスティアン・ペッツォルト監督)▽審査員賞=「バッド・リビング」(ジョアン・カニージョ監督)▽監督賞=フィリップ・ガレル監督(「グラン・シャリオ」)▽最優秀主演俳優賞=ソフィア・オテロ(「20000スピーシーズ・オブ・ビーズ」)▽最優秀助演俳優賞=テア・エラ(「夜が終わるまで」)▽脚本賞=アンゲラ・シャーネレク監督(「ミュージック」)