/

古川琴音さん、映画「偶然と想像」で濱口演出の魔法体感

「小説を読んで映画を見たようだったという感想がよくありますよね。その逆で、映画を見て小説を一冊読み終えたような、そんな気持ちになれる作品だと思う」。今年のベルリン国際映画祭で最高賞に次ぐ審査員大賞を受けた濱口竜介監督「偶然と想像」(17日公開)についてこう語る。

本作はタイトルの通り偶然と想像をテーマにした短編3本のオムニバスで、第一話「魔法(よりもっと不確か)」に出演した。友人(玄理)から、最近出会って意気投合した男性(中島歩)とののろけ話を聞かされ、衝動的な行動に出るモデルの芽衣子を演じた。

とにかくおしゃべりな短編だ。冒頭の屋外でのモデル写真の撮影シーン以外は、車内、オフィス、カフェとほぼ屋内で会話の応酬が展開する。「セリフはリハーサルで磨かれた。出演者3人で脚本に書かれた言葉を、感情を込めず、何度も口に出して読み、聞き合った。その中で濱口監督が引っかかった言葉を直してまた声に出す。繰り返すことで口になじんでいった」

そして本番で初めて感情を込めた。「相手の反応がすごく新鮮で衝撃だった。感情が乗った相手の言葉や態度に対して自分の心が動くのですが、なじんだ言葉に乗っけて感情を表現できるので、自然に意思疎通できる感覚があった。撮影現場で初めて言葉が立体的になる感じ」と濱口演出の"魔法"を体感した。

「中学、高校、大学とずっと演劇を続ける中で演技には正解があると思っていたが、濱口監督と出会えたことで演じ方がガラッと変わった」と話す。「相手に集中することが大事だと教わった。そして内から湧き上がる感情に集中する感覚をつかめた気がします」

(近藤佳宜)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン