新春、前倒し 歌人・小島ゆかり
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自分で書いておきながら、新春なのに「倒し」って縁起が悪くないか。気になる。
そもそもなぜこのタイトルかというと、毎年11月から12月はじめにかけて、新聞や雑誌の「新春詠」や、1月号掲載用の「新春歌会」参加の依頼があるから。まだ晩秋の気分が残るころから、もう新春の歌を作ることになる。
ファッション業界などが季節を先取りして流行を発信するのは当然であるが、歌は心の表現だから悩ましい。この紙面は元日、...
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