AIに計算できない領域とは 中沢孝夫氏が選ぶ3冊
新 基礎情報学 西垣通著
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製造業の現場に自動機(ロボット)が導入されると、働く人の多くは、その利用方法(可能性と不可能性)を考える。もともとAI(人工知能)は、それを考える人間の価値観と構想力(目的意識)によってもたらされるからだ。
本書はコンピュータ・システムの第一人者による「基礎情報学」だが、著者は絶対的な「知」など仮定せず、「知ろうとする主体」と「その視点」に注目する。「知の主体」には、計算できない領域があるからだ...