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「密フェス」音楽イベント文化に打撃 第三者委が報告書

新型コロナウイルスの感染防止対策が不十分なまま開かれた野外音楽イベント「NAMIMONOGATARI2021」(愛知県常滑市)を巡り、県の第三者委員会が再発防止策をまとめた報告書を出した。主催者の認識に甘さがあったとし、会場が定める規約に感染防止対策の実施を盛り込む必要性を指摘した。

イベントは愛知県に緊急事態宣言が発令されていた8月29日に開かれた。マスクなしで密集したり酒類が提供されたりして、SNS(交流サイト)では「密フェス」などと批判された。

「フジロックフェスティバル」(8月20~22日、新潟県湯沢町)や「スーパーソニック」(9月18~19日、千葉市)が感染防止対策をとりながら開かれ、業界がコロナ禍の新たなフェスの形を模索していただけに、フェス全体のイメージの低下を心配する声も上がっていた。コンサートプロモーターズ協会など音楽関係4団体は共同で声明を発表。「NAMIMONOGATARI」の名前を挙げてはいないものの、自治体との協議事項を順守せずに開催した事例が散見されたとして、「当業界が一年半に及ぶ国、自治体、地域関係者の皆さま、そして公演に来場されるお客様と構築してきた信頼関係を破壊」すると抗議した。

年末に向けて、対策を強化して開催を目指すフェスもある。ロッキング・オン・ジャパンなどが主催する「カウントダウン・ジャパン21/22」(12月28~31日、千葉市)は、入場条件として新型コロナウイルスワクチンの2回接種か、来場日の72時間以内のPCR検査による陰性証明を求めると発表した。収容人数は1万人で、例年5つ設けていたステージは1つだけにして、客席前方エリアも全席指定席にする。

公式サイトに掲載した総合プロデューサーの渋谷陽一氏のメッセージでは、「今、私たちの業界は赤字を覚悟で開催するか、開催を断念するかの二択を迫られています」と苦しい状況を明かす。5月に開いたジャパン・ジャムも赤字だったという。収容人数1万人では採算に乗せるのは困難だとして、装飾関係の演出をゼロにするなど「赤字にならないギリギリの運営スキーム」で開くという。

(北村光)

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