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芥川賞に高瀬隼子氏 直木賞に窪美澄氏

(更新)

第167回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が20日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は高瀬隼子氏(34)の「おいしいごはんが食べられますように」(「群像」1月号)に、直木賞は窪美澄氏(56)の「夜に星を放つ」(文芸春秋刊)に決まった。贈呈式は8月下旬に都内で開かれ、受賞者には正賞の時計と副賞100万円が贈られる。

芥川賞は1935年の創設以来初めて候補者が全て女性となり、注目を集めた。一方で芥川賞選考委員の川上弘美氏は、選考の過程でこのことは全く話題に上がらなかったとし、「女性・男性とひとことで言ってしまうのは小説的ではない。ひとことでは言えないことをどう書くかが小説だ」と指摘した。

高瀬氏は愛媛県生まれ。芥川賞は2回目の候補入りで受賞が決まった。受賞作はある職場が舞台。仕事を休みがちな女性社員や割を食う後輩らの関係を通じて、多様な働き方を巡る困難を描いた。会見では自身の作品について「日常に感じるむかつきからスタートしているが、愚痴で終わりたくない。読者それぞれが受け取ってくれたら」と話した。川上氏は「人間の中の多面性が描かれている。それを小説にするのはとても難しいことだ」と評価した。

窪氏は東京都生まれ。2011年に「ふがいない僕は空を見た」で山本周五郎賞。直木賞は3回目の候補入りで決まった。受賞作は星をモチーフにした短編集。亡くなった母親の幽霊と同居する少女ら、さまざまな主人公を語り手に別れの悲しみや心の揺らぎを繊細につづる。「自分は44歳で最初の本が出た。他の作家より残された時間が短いなか、いかに良質な作品を書くかが課題」と語った。選考委員の林真理子氏は「文章力、構成力、作家としての資質に敬服した」とたたえた。

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