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石橋静河さん「頭より体で芝居」 近松心中物語に挑む

元禄時代を舞台に2組の男女の悲恋を描いた「近松心中物語」で、裕福ながらも夫と共に死ぬことで愛を示そうとするお亀役に挑む。「お亀はものすごくまっすぐで、怒っている、悲しい、うれしいなどの感情は分かりやすいけれど、常に持っているエネルギーが半端ではない。やっていて大変な役だけど、お亀の明るさを大事に演じたい」と話す。

劇作家の秋元松代が近松門左衛門の人形浄瑠璃をベースに書いた本作は、蜷川幸雄のきらびやかな演出で人気を博した。今回は長塚圭史が演出を手掛け、格差など現代社会にも通じるテーマに焦点を当てる。

古道具商の婿養子でお亀の夫、与兵衛は、遊女に一目ぼれした幼なじみを助けるため、店の金に手を付けてしまう。与兵衛に恋い焦がれるお亀は、ちまたをにぎわす心中物語に憧れていた。「なぜお亀がそこまで心中に憧れるのか、はっきりした答えはない。疑問を持つ前に体が動いてしまうという、フィジカルな部分だと思う。頭で難しく考えすぎないようにしている」

いま20代後半。幼少期からダンスに親しみ、KAAT神奈川芸術劇場で6月に公演した現代能「未練の幽霊と怪物」では、シテ(主役)として亡霊の悲しみを表現する踊りを披露した。「観客の前で踊ったのは久しぶりだったが、自分に合っているという充実した感覚があった」と振り返る。

「舞台も踊りも、自分の体を使うことに変わりはない。自分の体で芝居をしながら試行錯誤できる時間を大切にしたい」。演出の長塚が「肉体的な戯曲」と評する本作にとって、欠かせない存在になりそうだ。9月4~20日、KAAT神奈川芸術劇場。

(北村光)

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