父と息子 作家 白岩玄
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昨年、10年以上一緒に暮らしていた愛犬を亡くした。うちには4歳の息子がいるのだが、火葬場で遺骨を見たからか、「○○ちゃんは骨になった」と言う。特に泣くこともなく、事実としてそれを受け入れているらしい。にもかかわらず、ふとしたときに「○○ちゃん、どこに行ったのかなぁ」と言う。「会いたいなぁ、また一緒に遊びたい」と言ったりもする。
息子くらいの年齢の子どもにとって、死はなかなか理解するのが難しいもの...
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