/

作家主義が戻ってきたカンヌ映画祭 公式上映作品決まる

オープニング作に選ばれたレオス・カラックス監督「Annette」 ©CG Cinéma International

7月6~17日に開催される第74回カンヌ国際映画祭の公式上映作品が出そろった。例年は地元フランスでの劇場公開を優先したとおぼしき、首をひねりたくなるような同国製作のコメディーなどが選ばれることがあったが、今回は2年ぶりの開催ということもあって実力監督の作品が並んだ。地元メディアは「映画作家の祭典が戻ってきた」と歓迎している。

最高賞「パルム・ドール」を競う華のコンペティション部門(審査員長はスパイク・リー)には24作品が選出された。オープニングを飾る鬼才レオス・カラックス(仏)の「Annette」は「ホーリー・モーターズ」(2012年)以来の新作で、全編英語のミュージカル劇として注目を集める。昨年の同映画祭で発表されるはずだったがコロナ禍で中止となったため2年越しの上映となる。ウェス・アンダーソン(米)の「フレンチ・ディスパッチ」、ポール・バーホーベン(オランダ)の「Benedetta」もそうだ。

ナンニ・モレッティ(伊)、フランソワ・オゾン(仏)ら巨匠に加え、「シノニムズ」(19年)でベルリン国際映画祭で金熊賞を受けたナダブ・ラピド(イスラエル)ら新鋭の新作も並ぶ。アジアからはアピチャッポン・ウィーラセタクン(タイ)、濱口竜介(日)、アスガー・ファルハディ(イラン)が選ばれた。

「ある視点」部門には、終戦後もフィリピンのジャングルで約30年生きた旧陸軍少尉の小野田寛郎さんの史実を基にした「ONODA」が選ばれた。社会派監督アルチュール・​アラリ(仏)が綿密な取材と調査で描いた力作で、日本の遠藤雄弥や津田寛治らが出演する。同国での試写の評判はすこぶるよく賞への期待も高まる。

ネットフリックスなど配信オンリーの作品はカンヌの規定にのっとり選ばれていない。栄誉パルムドールは米俳優のジョディ・フォスターに贈られる。

(近藤佳宜)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン