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村上春樹氏「文化の発信基地に」 早大に10月、文学館

記者会見に出席した村上春樹氏(22日、東京都新宿区)

作家の村上春樹氏の蔵書などを所蔵する「早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)」(東京・新宿)が10月1日に開館するのに先立ち、22日に開かれた記者会見で村上氏は「新しい文化の発信基地になってくれるといい」と述べた。

村上氏は都心に近く市民に開かれた環境にあることを踏まえ、「先生がものを教えるだけでなく、学生がアイデアを自由に出し、具体的に立ち上げていける場所にしたい」と期待を込めた。また新型コロナウイルス禍で「多くの若い人が自分の未来に薄暗いビジョンしか抱けていないと感じる」と指摘。その上で「(若者に理想を示すため)良質な物語、サンプルを示していくのが小説家の役目だと思う」と述べた。

同ライブラリーは小説「ノルウェイの森」「1Q84」などで知られる村上氏の初版本や50言語以上で翻訳された書籍を含む3000冊の蔵書に加えて、村上氏が母校の早大に寄贈する原稿、書簡、数万枚のレコードなど貴重な資料をそろえる。「ハルキ文学」や「翻訳文学」の研究拠点とする。最大60人収容可能なセミナールームやオーディオスペース、ギャラリーなどを設けた。本などは閲覧可能だが、事前予約制とし、当面は東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県在住者や早大関係者に限定する。

村上春樹さんの書斎を再現した空間。プレーヤー、アンプ、椅子は本人が使っているものと同じ製品。机の素材、ソファ、絨毯は似たものを使用している

早大によると2019年から村上氏が持つ資料等の受け入れ準備を進めてきた。建築家の隈研吾氏が、既存の建物の改築設計を担当した。白い外壁に沿うように配置した木の曲線や、木を多用しぬくもりが感じられる館内が印象的な施設に仕上げた。改修費用12億円はファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が全額寄付した。当初は21年4月の開館を予定したが、コロナ禍で10月に延期となった。

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