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小林信彦が「決定版 日本の喜劇人」 現役にも言及

作家・コラムニストの小林信彦(88)が日本の喜劇の系譜を追った「日本の喜劇人」の「決定版」が新潮社から刊行された。古川緑波(ロッパ)、榎本健一(エノケン)、森繁久弥、クレイジーキャッツ、渥美清、小沢昭一、コント55号などを取り上げた総論「日本の喜劇人」、植木等、藤山寛美、伊東四朗に光を当てた「日本の喜劇人2」を1冊にまとめた。「ビッグスリー」と称されるタモリ、ビートたけし、明石家さんまや、志村けん、大泉洋らに言及した新稿や著者インタビューも収録した。

演劇評の執筆やテレビ番組の仕事を通じて、様々な喜劇人と知り合えたことが「幸せだった」と振り返る。「植木さんはのんきな人に見られるが、たいへんな苦労をされている。人気絶頂のときに病気で入院し、僕はお見舞いに行った。渥美さんは『断ることで良い仕事がやってくる』と自信を持っていた。そうしたエピソードは時間がたつと分からなくなってしまうので書き残しておく必要があると考えた」。二枚目風だがコメディアン的な大泉は、存在が渥美に似ていると評する。「(注目すべき)これからの方だと思う」

笑いに興味を抱いた背景には、東京・両国(現・東日本橋)の和菓子店に生まれたことがあるという。「家族の中で笑いが大切にされていた」。本書で取り上げた喜劇人で鬼籍に入った人も多い。「クレイジーキャッツの音楽が好きで僕の本も読んでくれていた(16歳下のミュージシャン)大滝詠一まで亡くなった」と嘆く。「あと1年半で90歳なので(新しい本の執筆は)ギブアップです」とこぼしつつも、笑いへの関心は衰えていない。

(中野稔)

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