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ABEMA、サッカーW杯の全試合を無料生中継

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インターネットテレビ「ABEMA(アベマ)」は15日、11月に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の全64試合を無料生中継すると発表した。W杯はNHKと民放各社が一括で放送権を獲得してきたが、放送権料の高騰を背景に交渉が難航。NHK、テレビ朝日、フジテレビジョンの3社にアベマが加わることでまとまった。

アベマの総合プロデューサーを務めるサイバーエージェントの藤田晋社長は日本経済新聞の取材に応じ「去年の暮れくらいに、テレビ朝日から一緒にやらないかと声をかけてもらった」と経緯を明かした。放送権の取得額は「守秘義務があって言えない」が、アベマとして過去最大の投資になる。「(W杯)単体での黒字化は無理だと思っている。アベマの格や視聴数のベースを上げるのが一番の目的。社会貢献にもなる」(藤田社長)と、参画の背景を説明する。

決断の背景にはスマートフォン向けゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」のヒットもあったと語る。「ゲームが当たったことで業績的に余裕があった。やるなら今」。2016年4月のアベマ開局から約6年がたち、新たな挑戦をする「タイミング的にはちょうどいい」とみる。「始めた頃から、大きなコンテンツ一発で普及させるという考えはよくないと思ってきた。地力をつけて、やれるタイミングを見計らっていた。技術的にも自信がついた」

今回、ライブ配信では最高峰の画質レベル(フルHDの解像度)を達成し、BS放送とほぼ並ぶという。「サッカー中継の場合、早い動きに対応しつつ、大画面できれいに見られないとしょうがない。アベマのクオリティーが高いとアピールする機会にしたい」

W杯の実績を生かし、今後もスポーツ中継には力を入れていく考え。「大きさでいうとW杯は世界一(のスポーツイベント)。W杯をやったアベマということで、交渉の幅が広がる」と期待する。中でもゴルフなどプレー時間の長いスポーツは、時間枠をあまり気にする必要のないインターネット配信と相性がいいと分析する。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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