国家間の約束はなぜ守られるのか 中沢孝夫氏が選ぶ3冊
国際貿易法入門 関根豪政著
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お互いの国が独立・平等であるかぎり、国家間の約束の基礎は、「合意は拘束する」という考え方によって成り立つ。しかし、実際の国際関係は、決定事項を「紙くず」として、強国が無視しても、戦争も制裁も難しい。しかし、にもかかわらず、私たちの暮らしを支える国際貿易体制はまがりなりにも世界秩序を支えてきた。
本書は世界貿易機関(WTO)を軸に、グローバル化の進展にともなう多国間による自由貿易協定(FTA)の隆...