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瀬戸康史が記者役「言葉の力問う」60年安保闘争描く舞台

1960年の安保闘争をテーマにした舞台「彼女を笑う人がいても」で、当時と現在を生きる二世代の新聞記者を演じる。「言葉から逃げてしまうことが多い現代人に、このままでいいのかと問題を突きつけている」と話す。

活躍目覚ましい新鋭劇作家、瀬戸山美咲の新作を栗山民也が演出する。2021年、新聞記者の伊知哉は続けてきた東日本大震災の被災者取材が異動でできなくなってしまう。そんなとき、亡くなった祖父・吾郎もかつて新聞記者だったことを知る。吾郎は安保闘争で命を落とした女子大生の死の真相を探っていたが、最後は記者を辞めていた。

60年に闘争の沈静化を図って新聞各社が出した「共同宣言」に今年、コロナ禍の中で開かれた東京五輪を巡る報道が重なる。伊知哉も吾郎も組織の論理に翻弄されながら、声なき声をすくいたいと願う。「2人とも真実を知りたい気持ちが強い人物。ただ、記者とはこういう職業というイメージで演じたくはない。まずは目の前にいる相手と向き合うことを大事にしたい」

栗山の演出は「説明的な動作ではなく、言葉だけで観客に想像してもらうことが新鮮」という。「劇場という空間で、芝居の中で私たちが"生きる"ことによって生まれる何かがある。生々しいドキュメンタリーを見たような気持ちを持ち帰ってもらうのが理想」と意気込む。

33歳の伸び盛り。ミュージカルからコメディー、時代劇など幅広い役柄に挑んできた。「自分に対するイメージは意図的に壊したり、裏切ったりした方が面白い」と飛躍を狙う。4~18日、世田谷パブリックシアター。福岡、愛知、兵庫に巡演する。

(北村光)

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