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村上春樹が小川洋子と朗読会 デビュー時の違和感明かす

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー、東京・新宿)で対談する村上春樹㊨と小川洋子=早稲田大学提供

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー、東京・新宿)のオープンを記念して、作家の村上春樹と小川洋子が10月9日、同館で朗読会を開いた。村上が提案した朗読イベント「Authors ALIVE! 作家に会おう」シリーズの第1弾。文学、阪神(=大阪と神戸)間という風土、プロ野球など幅広い話が交わされた。

村上がまず朗読したのは1983年発表の短編「とんがり焼の盛衰」。銘菓とされるとんがり焼の新製品募集に応募した僕は、「選考」するのが「とんがり鴉(がらす)」であると知り、今後は自分の食べたいものだけを作ろうと決める。村上は「(79年に)デビューしたとき、文学業界は不思議なところであぜんとした。この小説は冗談めかしてはいるが、ほとんど実話です」と話した。小川は「それからずっと食べたいものだけを続けてこられたのですね」と応じた。

「関西弁を聞きたい方がいるようなので」と前置きして読んだのが、99年発表の短編「アイロンのある風景」。「阪神間は川一つ越えると言葉が変わる」と青少年期を過ごした村上が話すと、2002年から阪神間に住む小川は「小さなコミュニティーが完成しているように感じます」と同意した。1996年の短編「バックストローク」と2019年の長編「小箱」を朗読した小川は「年を経て文体が変わっていることに気付いた」という。

スワローズファンの村上は、神宮球場での野球観戦がきっかけで小説を書き始めたという有名なエピソードを踏まえ「東京ドームではそうならない」と笑わせた。タイガースファンの小川は「月1回、甲子園球場で野球を見るのが息抜き」と話した。

(中野稔)

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