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宮崎駿監督の創作の原点にふれる「未来少年コナン展」

宮崎駿の初監督作品をテーマにした企画展示「未来少年コナン展」が東京都三鷹市の三鷹の森ジブリ美術館で始まった。「未来少年コナン」は、44年前にNHK初のアニメーション番組として放送されたテレビシリーズ。リアルさを重視した躍動感あふれる描写は、その後の宮崎作品につながるもので、監督の創作の原点に触れる機会になりそうだ。

宮崎監督はアニメーターとして頭角を現した後、テレビアニメ「ルパン三世」の演出を手がけ、「未来少年コナン」で全編にわたり演出を担当して監督デビューした。当時37歳。翌1979年には出世作となった「ルパン三世 カリオストロの城」が公開され、映画作品でも初監督をつとめた。

最終戦争で人類が絶滅の危機にひんした地球を舞台に、「のこされ島」で暮らしていた少年コナンが、科学都市インダストリアの兵士にさらわれた少女ラナを救う旅に出る。地震などの自然災害や戦争、エネルギー問題などを作品に取り入れ、それまでのテレビアニメと一線を画した作風で注目された。今回の企画展示では、キャラクター設定やイメージボード(アイデアを具体的に描いたスケッチ)、模型などを展示しているほか、全26話すべてのあらすじや、「漫画映画」と呼ばれていた当時のアニメの特徴を宮崎監督の作品から分析して紹介している。

作画や制作進行などスタッフとして携わり、企画展示会場に来場した富沢信雄、友永和秀、竹内孝次の3氏は「火をおこす、重いものを持つ、風の抵抗を受けるなど細部にわたりリアルな表現を積み重ねることで、荒唐無稽な話を現実感のあるものにしていた」と宮崎監督の創作を振り返った。「歩く、走る、ジャンプする、転がる、這(は)う……。人間が移動する動きのすべてが入っていた。これがコナンの活劇。画面からはみ出すほどの動きがあった」(竹内氏)と若き日の監督の勢いある表現を指摘する声も。企画展示は2023年5月までを予定。同美術館の入場は日時指定の予約制。

(関原のり子)

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