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猫に教わる 作家 南木佳士

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浅間山が春霞(はるがすみ)に包まれる季節になると毎年、週4日間拘束される非常勤医はもうやめ、書き残しているはずの長篇(ちょうへん)小説を何年かかってもいいから完成させ、静かに逝きたいと願うのだが、俗世の義理とわが身の欲が掛けあわされた駆動力がまだ田んぼのなかの通勤路を歩ませている。

斜め前方の、ようやく緑が増えてきた田んぼの脇の水路の草むらに2匹の猫がいた。サバトラの母子らしく、母猫が水路を跳び越えてみせると、子猫はためらって前脚を細かく動かしている...

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