トランスジェンダー男性の30年 母との葛藤の記録
親子は生きづらい 勝又栄政さん(あとがきのあと)
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兄が2人いる。そして母親にとって待望の女の子として生まれた。今も残るピンクのドレスを着た七五三の記念写真。「嫌だ!」と叫びたかったが、家族は「キレイ」と喜んだ。ここからだ。自分の感情を押し隠しながら暮らし始めたのは――。本書は性別違和を抱えながら過ごした30年の記憶と、それを受け入れがたい母の回想でつづられた、親子の対立と接近の記録だ。
女性の身体で生まれ、男性の性自認があるトランスジェンダー男...