天に焦がれて パオロ・ジョルダーノ著
理想追求した若者の行く末
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パオロ・ジョルダーノは、若者の微妙な心の揺れや危うさを丁寧にすくいあげるのが得意な作家だ。25歳という若さで鮮烈なデビューを果たした『素数たちの孤独』から10年、円熟の域に達した彼が、さらにスケールを大きくして、再びやるせない男女の愛に挑んだのが、この『天に焦がれて(ディヴォラーレ)』である。
夜中、プールに忍び込み、裸で泳ぐ3人の少年を、バカンスを過ごしに南イタリアの祖母の家に来ていた少女テレ...
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